小袖会:7月11日の染工場の下見報告と10月10日の第1回「きもの産地見学会」のご案内

7月11日(火)、私(近藤)と黒川さんと髙橋さんの3人で墨田区八広にある「大松染工場(センコウジョウ)」に行って来ました。

目的は、10月に予定している「きもの産地見学会」の第1回企画の下見です。

同工場は、昭和10年(1935年)創業で、江戸小紋染(*1)・江戸更紗染(*2)の伝統技術を受け継ぎ、それらを使った反物の製造と着物の製作をしています。

(*1)江戸小紋とは、遠目からは無地に見えても、近付くと微細な模様が全面に施されている着物生地で、名前の通り江戸時代に生まれました。細かい模様を彫る型紙職人の高度な技とその模様を鮮やかに染める染職人の高度な技が一体となってつくり出される粋で美しい染物です。

(*2)江戸更紗は、室町から桃山時代にインドから中国へ渡来した更紗が、日本の型紙を使った染色技法によって、渋みのある多色使いの生地に変わったものと言われています。

また、同工場は墨田区が産業PRと地域活性化を図る為に推進する「3M運動」にも積極的に参加しており、二代目の中條隆一氏(*3)と三代目の中條康隆氏はいずれも墨田区の「すみだマイスター(Meister)」に認定されるとともに国の伝統工芸士にも認定されています。また工場の敷地内には「江戸小紋博物館(Museum)」と「工房ショップ(Model shop)」を設けています。

(*3)中條隆一氏は、その他に経産省の「伝統工芸品産業功労者等」経済産業大臣表彰、厚労省の「現代の名工」表彰、墨田区の「登録無形文化財(江戸小紋)保持者」認定、「黄綬褒章」授与をされています。

私たちは、その「江戸小紋博物館」を見学(無料)しました。

まず最初にビデオで「江戸小紋の歴史」を見てから、1階の展示物(型紙・色糊を浸けるヘラ・染に使われる道具類)を見ることで江戸小紋の巧みな技の歴史と制作工程を学ぶことが出来ました。

次に併設された1階の「工房ショップ」では、色々な江戸小紋の製品を実際に手に取ることでその美しさに改めて感動しました。

なお、私たちは予約してなかったので受講できませんでしたが「染体験教室」(有料:一人5,000円)も開催しています。

内容は、お好みの文様で型付けをして、江戸小紋の難しさを体験した後に自分だけのランチョンマットを制作するもので、どこの染工場もやっていない染体験が出来るとのことでした。

以上の下見をもとに後日、大松染工場の見学窓口担当者とご相談して、次の通り第1回「きもの産地見学会」を実施することにしました。

①日程:10月10日(火)12時30分にイトーヨーカドー曳舟店1階のフードコート入口前に集合(同店は東武線「曳舟駅」から徒歩3分、京成線「京成曳舟駅」から徒歩5分)

②実施内容:次の2コースからいずれかをお選び下さい。

A.博物館見学コース(参加費無料)⇒13時15分~14時

B.染体験教室受講コース(参加費5,000円)⇒13時15分~15時30分

③募集参加人数:A・Bコース併せて15名(工場側の受入体制を考慮)

④その他:Bコース希望者は、染料が付いたりしても良い服装(ブラウスやスカートは避ける)でエプロンを持参下さい。靴は滑らないようにスニーカー等をご用意下さい。更に筆記用具(ノート・ボールペン等)を持参下さい。

参加希望者は、近藤君子(090-8442-6709)又は黒川勝江さん(090-4019-3557)又は髙橋洋子さん(090-2492-7367)宛に8月末までにお申出願います。(注:小袖会非会員の方であっても参加希望を受付けます)

【 小袖会代表 近藤君子 記 】

 

小袖会:7月11日の染工場の下見報告と10月10日の第1回「きもの産地見学会」のご案内” に対して2件のコメントがあります。

  1. 同好会部長 小方申陽 より:

    小袖会男性専科会員として、10月10日の染体験コース(会費5000円コース)に参加させていただきます!!宜しくお願い致します。
    小方申陽

  2. 髙橋洋子 より:

    小方同好会部長のご参加を頂き大変嬉しく思って居ります…小袖会男子専科の第一号参加者です~
    本当に有難う御座いました!
    此れからもも宜しくお願い申し上げます~
     小袖会代表 近藤君子・同世話役 髙橋洋子

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