マナビ塾:7月28日(金)「PCで愉しむ“地図”の世界」について学びました!

今年度再開後2回目のマナビ塾は、7月28日(木) 味藤圭司講師をお招きしての「パソコン(PC)で愉しむ“地図”の世界」でした。

自宅にPCのある方向けの講義であった為、参加者は12名といつもより少な目でしたが、地図に関心のある方やご自分のPCを持参された方との質疑応答もあり中身の濃い講義となりました。

まず、味藤講師は、単に場所確認するだけではない「Googleマップ」のとてつもない機能をビデオプロジェクターを利用してデモンストレーションして頂きました。

「Googleマップ」を通常の地図モードから航空写真モードに切り替えた上で更に地球表示を選択して現れる「3D」ボタンを押すと何と斜めから見た立体的な景色が壁に映し出されたのです。(「Google Earth」と言うソフトでも同様の「3D」画像を見させて頂きました。)

それは、まるでドローンを使った映像を見てるが如く、360度の視点で角度と遠近が自由に変えられるのです。しかも、行きたいところを入力すれば、瞬時に場所も移動出来るのです。

我々は、日比谷ビルのある銀座界隈から大阪の淀屋橋、更には来年のオリンピックの開催都市パリ市へと3Dツァーに連れて行って頂きました。

次に「Googleマップ」から離れてその他の無料の地図ソフトを使うことで今までみたことのない「様々な地図」を見させて頂き、更なる好奇心をくすぐられる時間となりました。

1番目は、「地理院地図」です。土地の面積を計測したり、地形を断面にしたり標高差や起伏ごとで眺めてみたり、土地の成り立ちまでわかるものでした。

味藤さんから「日本で一番低い山はご存知ですか?以前は標高4.5Mの大阪の天保山でしたが、宮城県の日和山の3mに抜かれました。ところがそれよりも低い秋田県大潟村の大潟富士の標高0m(八郎潟の干拓地の中にあり海抜より低い為)という山があります。ただし国土地理院は大潟富士を山とは認定していません。」との解説がありました。名前のあがった3つの山について、国土地理院の地形図に山頂の高さが掲載されていることを見せて頂きました。

なお、大潟富士の姿は再び「Googleマップ」のストリートビューで映し出して頂きました。

2番目は、「今昔マップ」で、街の変遷が見え、新宿副都心の界隈を明治期までさかのぼって見せて頂きました。3番目は、「江戸切絵図」で江戸の古地図を色々と見せて頂きました。史跡めぐりの好きな方にはお勧めです。

4番目は、「Ground Interface のAll Rivers」で川だけの地図でした。川がまるで毛細血管のように見えました。5番目は、「官製地図を求めて」でスイスの官製地図を見せて頂きました。等高線が岩場・氷河・それ以外と色分けされ、アルプス山脈が芸術品のように見える地図でした。

時間の都合で最後となった「Flood Map」は、水位の上昇により何メートル上昇するとどこが水没するのかを具体的に表示頂き、ギョッとする地図でした。

以上、受講者の皆さん全員が、色々な地図で色々な愉しみ方があることを教えて頂いた貴重な2時間となりました。

7月初めに喜楽会室へわざわざお越し頂き、ビデオプロジェクターの操作をテストまでして頂いた味藤さんには、心より感謝申し上げます。有難うございました。

この記事を閲覧された方でPCをお持ちの方は、検索サイトに上述の地図のソフト名を打ち込めばすぐに表示されますので、是非トライしてみて下さい。地図の面白さを再認識すること間違いなしです。

 

次回のマナビ塾は、8月25日(金)、フリーアナウンサーの松森世津子氏による「みんなで楽しむ朗読」です。お待ちしております。

 

【 マナビ塾世話役 栗原麗子 記 】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です