ハイキング同好会:9月26日(火)「国立歴史民俗博物館」見学に行って来ました。

9月26日(火)、京成線「京成佐倉」駅の南口に参加予定の22名が定刻の12時45分までに全員集合頂きました。その中で初参加でかつ2時間半かけてお越し頂いた町田Gの3名の方々がいらっしゃたので、冒頭の世話役からの事務連絡の中で皆さんにご紹介し、大きな拍手で歓迎させて頂きました。

駅前から13時発のバスに約5分程乗り、「国立博物館入口」のバス停で下車しました。そこからやや急な坂を5~6分程かけて上ると広い丘の上に建つ巨大な建物「国立歴史民俗博物館」(建築面積約5200坪、略称「歴博」)に着きました。

エントランスホールで団体見学の入館手続きをしてから、最初は「第1展示室:先史・古代」に入りました。ここは、旧石器・縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良の各時代に関わる史料が展示されています。

まず皆さんが驚かれたのは、古代人の復元模型ではなかったでしょうか。当時の服装を着て表情豊かな顔つきで道具を使っている姿はまるで生きているようで、日常生活が分かりやすく理解出来ました。

また、土器・土偶・銅鏡・銅鐸等の出土品から地域間更には海外との交流が分析解説される等考古学的視点に立った史料が多くありました。

次に「第2展示室:中世」に入りました。ここは、平安・鎌倉・室町・安土桃山の各時代に関わる史料が展示されています。

平安時代の王朝文化が貴族の服装を復元した人形や豪華な寝殿造の模型等で分かりやすく展示されていました。

そのような朝廷を中心とする西国に対して武士を中心とする東国の台頭(鎌倉幕府の誕生)を文化面の違いから比較しているのも面白かったように思います。

また、室町時代になって各地の大名が力を持つようになり、地域的な自治を確立していた事例として越前の朝倉氏の館のミニチュアの復元模型も良く出来ていました。

最後に「第3展示室:近世」に入りました。ここは江戸時代に関わる史料が展示されています。

城下町の典型的な事例として江戸の町並みと運河が精巧なミニュチュアで復元されており、皆さんしばらく釘付けになりました。近付くと屋根の瓦や石垣や橋の欄干、川を往来する船、人々の顔・衣装・動作まで実によく出来ていて、まるで自分が江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

また、農業生産力が向上し、人々の生活が豊かになり、交通道路が整備されると、物流が活発になるだけでなく、庶民が「お伊勢参り」等の旅にでるようになったことを示す道標や旅行グッズ等も興味深く見れました。

約90分の見学を終えて、PM2時45分に皆さんに再びエントランスホールに集合頂きました。この後は、PM3時15分までの過ごし方として、①「第4展示室:民俗」・「第6展示室:現代(昭和)」を引き続き見学されるか(注:「第5展示室:近代(明治・大正)」は改修工事の為、閉鎖中)、②館内のレストランで休憩頂くか、③館外の佐倉城址公園を散策されるかを自由に選択頂きました。

その結果、①が1名、②が14名、③が7名となりました。

私(薮内)は、③に参加し、佐倉城の空堀・土塁を見ながら、本丸跡(天守閣跡の碑が立っているだけではありましたが)まで行って来ました。①に参加された方からは、「第4展示室:民俗」の各地の祭りの復元模型が素晴らしかったとのコメントを頂きました。③に参加された皆様は、小グループに分かれてホットドックやデザート(クリームあんみつが美味しかったとのこと)を食べながら楽しく過ごせたとのことでした。

予定より少し遅れたPM3時25分に全員揃って「歴博」を退館し、坂を下ったバス停からバスに乗り、佐倉駅南口に戻って、PM3時45分の解散となりました。

解散後、駅前の居酒屋に希望者をご案内し、いつもながらグループを越えた懇親を図って頂きました。

[世話役の追加コメント]広い「歴博」全てを見学するには、もう1~2時間必要だったように思いますが、連続での見学はキツイと判断して今回は半分にしました。しかしながら、理解度を増す精巧な復元模型や、民衆の生活ぶりや地域間の違いや海外との交流にも焦点をあてた展示はまさに「民俗」の名前に相応しく魅力的でした。歴史好きの方は、是非、お一人でも見学に訪れて頂きたいと思います。

次回は、既にHPにてご案内の通り10月18日(水)の「旧古河庭園」で秋バラを楽しんで頂きます。「旧古河邸(洋館)」のガイド付き見学コース(人数制限有)は全て埋まってしまいましたが、自由見学コースで入館頂けますので奮ってお申込み願います。

【 ハイキング同好会世話役 薮内 滋 記 】

 

 

ハイキング同好会:9月26日(火)「国立歴史民俗博物館」見学に行って来ました。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 中富 洋子 より:

    ハイキング同好会の皆さま

    「歴博」見学お疲れさまでした。広大な敷地建物に数多の歴史資料が大切に展示されている博物館。
    デジタル技術を駆使した企画展示、それこそ歴史好きの方は何度も訪れたいです。
    博物館のカフェテリアでクリームあんみつ 美味しそう ! 博物館巡りは疲れますものね。

    同好会世話役 薮内 滋様

    歴博のIT活用は、こちらの市民教養講座で聴講したことがあり、展示室ごとの説明や写真を楽しく
    拝見出来ました。
    18日は「旧古河庭園」既に多くの方が参加申し込みされているのですね。
    20日はマナビ塾、楽しい ! 忙しい ! 投稿をお待ちしています。

    石川県支部 中富洋子

  2. 薮内 滋 より:

    石川県支部 中富副委員長(HP担当)様

    いつもハイキング同好会の記事に暖かいコメントを頂き恐縮しております。
    「歴博」は、復元模型がたくさんあって見どころが多く本当に面白い博物館でした。東京都支部の中にある15グループのどこかのグループが単独行事として希望者を募って実施しても良い企画だと思っています。
    ところで、金沢支社の現役の皆さんと喜楽会石川県支部の皆さんが合同で実施された9月23日(土)の「ニッセイ内灘の森」の育樹活動の記事を楽しく閲覧させて頂きました。
    私ども東京都支部も2019年11月にマナビ塾で「ニッセイ緑の財団」のご協力の下で「ニッセイ高尾の森」へ行ったことがありますが、ガイドさんの林道脇の植物の説明を聞き、最後に「植物名プレート」を立てるだけの活動でしたが、皆さん方は、「下草刈り」と言う正真正銘の育樹活動をなさっていて、しかも2010年から続けられているとのことで驚きました。
    鎌を持って腰をかがめての作業は、高齢者には厳しいので誰でも出来ることではないだけに喜楽会として17名も集められたのは凄いことだと思います。
    地元支社との交流も盛んに行われている石川県支部さんはまさに喜楽会支部のお手本だと思います。これからも石川県支部さんのHPに注目しております。

    東京都支部(HP担当) 薮内 滋
     

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です