マナビ塾:1月26日(金)伝統芸能「大江戸玉すだれ」を実技指導付で学びました。
1月26日(金)午後1時半より喜楽会室にて、内藤哲典氏を講師に迎えて、「大江戸玉すだれ」について実技指導を含めた講演をして頂きました。
開会にあたって、続谷さんより「内藤さんの“大江戸玉すだれ”は所属されている千代田Gの懇親会では、いつも最高のエンターテイメントになっています。」旨の紹介をさせて頂きましたが、ご本人の自己紹介では「“大江戸玉すだれ”以外にも“獅子舞”や船橋市の郷土芸能“ばか面(ヅラ)おどり”もやっています。」とのことでした。
⇒趣味をお聞きするだけでも根っから人を喜ばすことが好きなことがよく分かります。
[1]大江戸玉すだれの解説
まず、内藤さんが習得された「大江戸玉すだれ」について資料をもとに以下の説明がありました。
①家元の佃川燕也氏が1993年に旗揚げした団体で、玉すだれという古典芸能に江戸の“粋(イキ)”を現代風に取り入れている。
②南京玉すだれと大きく異なるのは、集団で踊ることが多く、江戸時代一番人気の市松模様のお揃いの着流しに手拭いをかぶり、動作を美しく見せるための間が入るのが特徴。
③自分は、2007年から習い始めて、今では名取として芸名“佃川星京”を頂いている。毎年1回の公演会を開催しているが、家元の方針で地方にボランティア出演することも多い。2020年には、日本とオーストリアの国交150周年記念でウィーン・オペラ座でも公演した。
④56本の竹菅で出来た幅30cmのすだれを、唄に合わせて踊りながら、神社の鳥居・帆を張った宝船・釣竿・仏様の後光・橋・万国旗など色々な形に見せる。
⇒南京玉すだれが有名で、南京(注)と言う名前から中国伝承と思っていましたが、日本発祥の伝統芸能との説明に皆さん驚いていました。(注:珍しいものであることを強調するために「南京」が付いたと言われているとのこと(諸説あり))
[2]玉すだれ実演
次に、内藤さんによる「大江戸玉すだれ」の実演があり、今回は、正月なのでおめでたい「縁起口上」をやらせて頂くとのことでした。
唄に合わせて踊りをながら①神社の鳥居、②神社の本殿、③帆を張った宝船、④釣竿、⑤仏様の後光、⑥魚、⑦橋、⑧万国旗、⑨枝垂れ柳を次々とご披露頂きました。
⇒テープから流れる「ア、さて ア、さて さては大江戸玉すだれ、・・・」のリズムの良い曲は確かに子供のころにどこかで聞いたことがあり、皆さん自然と手拍子となりました。そして写真の通り万国旗が枝垂れ柳に早変わりする瞬間は皆さん大興奮でした!
[3]玉すだれ実技指導
次にご準備頂いた玉すだれが全員に配布された上で、実技指導をして頂きました。
玉すだれの基本動作は、①伸ばす、②ひねる、③割るの3つを組み合わせるだけでそれぞれの形の作り方を覚えれば意外と簡単だが、唄に合わせて踊りながら作るのが難しいとのことでした。
最後に皆さんで唄に合わせてめでたい「後光」を掲げて実技は終了しました。
⇒写真の通り個人ごとに丁寧にご指導頂き、教わった形ができると皆さん大喜びでしたが、形を作った後に元のすだれに戻すのが大変でした。
[4]獅子舞の実演
内藤さんがもうひとつ習得されている伝統芸の「獅子舞」についても実演して頂きました。
床のミカンを上手に口で拾い、口から食べたミカンの皮が飛び出したり、口から「健康祈願」の垂れ幕を出して頂いたり見事な演技に皆さん大拍手でした。
「獅子舞」の実演終了後には、内藤さんの獅子に参加者一人一人の頭を噛んでもらった上で、内藤さんから白紙で包んだ「福銭」が渡されました。皆さん邪気払いと金運のご利益を頂き大喜びでした。
最後に内藤さんを囲んで全員の記念写真を撮らせて頂き終了しました。
以上2時間の講義でしたが、「玉すだれ」の実演・実技指導と「獅子舞」の実演の為に衣装と道具を大きな旅行用カバンに詰めて持参頂いた上に「福銭」までご準備頂いた内藤さんに心より感謝いたします。
(注)なお、玉すだれと獅子舞の間の休憩時間に喜楽会石川県支部の“能登半島地震被災者”への義援金募集をさせて頂きました。ご協力いただきました皆さんには心より感謝申し上げます。
次回は、2月15日(木)13時30分より喜楽会室にて、小林清美講師(品川G)より「健康の要は“体幹運動”」のテーマで講義頂きます。多くの方のご参加をお待ちしております。
【 マナビ塾世話役 栗原麗子 記 】
素晴らしい学び塾でしたね。参加出来なくてかえすがえすも残念でした。
お神楽(獅子舞)は幼いときの思い出・・・我が家に寄ってくださり、半分怖がり半分しっかり逃げ腰で見たことが懐かしく思い起こされました。
又、何かの機会に実演を見れたらと思います。
成澤さんコメントありがとうございます。機会があれば是非見てください…機会があるといいですね!
マナビ塾世話役 栗原麗子様
「大江戸玉すだれ」について実技指導を含めた講演会を拝見しました。
講師の内藤哲典氏の「大江戸玉すだれ」は、本部HP 2023. 8.26『私の稽古と学習』で初めて知りました。市松模様のお衣装、ウイーン・オペラ座出演など素晴らしい!華やかです。
最後の健康祈願記念写真、お獅子も入り、今年もマナビ塾は出足好調 ! 次回も楽しみにしています。
また、元旦に起きた能登半島地震の義援金のお願いをしていただき、
有難く心より感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さまの募金は、東京都支部様が石川県支部へ2月1日送金取組下さり、今回家屋倒壊など壊滅的な被害を受け避難している会員、家屋一部損壊・断水などで生活に苦慮している会員に、お見舞金として使わせていただいています。
どうしてもお礼を申し上げたく、この場コメント欄を使わせていただきました。
喜楽会石川県支部Web担当
中富 洋子
中富さま
ご丁寧なご挨拶をありがとうございました。
マナビ塾は賑々しく2024年の幕開けをいたしましたが、その傍らでの大きな災害に見舞われた石川県喜楽会の皆さまにはなんともお見舞いのしようがない気持ちでおります。
心の繋がりがお役に立たないかもしれませんが、何も出来ない焦燥感を抱きつつ、災害に会われた方々が少しでもお顔を揚げられますよう願っております。