ハイキング同好会:12月1日(金)北鎌倉の紅葉狩りに行って来ました。
12月1日(金)AM9時半に、11月企画として北鎌倉の紅葉狩りの為に、21名(ガイド役含む)がJR横須賀線「北鎌倉駅」の東口の円覚寺(エンガクジ)側に集合しました。
冒頭に中村さん(千代田G会長:元鎌倉ガイド協会会員)より「数日前に下見に来て“長寿寺”の紅葉の色が赤黒くて今ひとつなので、今日は“円覚寺”と“東慶寺”のみを廻ることにしました。」との説明がありました。
駅の目の前にある円覚寺の総門(入口)の階段の紅葉がきれいでした。高校生がたくさん訪れていて驚きましたが、混雑しているのはここだけでした。まとめて幹事が受付で拝観料(1000円)を支払い、全員境内に入ってから、山門の手前にある駐車場がなかなかの紅葉の写真スポットなのでまずはこちらで集合写真を撮りました。
みごとな「山門」をくぐり最初に大きな「仏殿」に入りました。中村さんより「円覚寺は弘安の役の戦没者を敵味方の区別なく弔うために当時の執権北条時宗が中国より無学祖元を開山に迎えて1282年に創建したもの」との説明に加えて「実際のところは、文永の役・弘安の役に辛うじて勝てたのでもう二度と来ないように神頼みしたものではないか」との説明があり皆さん納得。
ご本尊の“宝冠釈迦如来像”については、2.4mあるが当時のものは顔の部分だけ、天井の“白龍図”は仏殿が建て替えられた1964年に描かれたもので、東照宮の“鳴き龍”のようだが手を叩いても響かないとのこと。(龍の爪が3本になっていることについても面白いお話がありましたがここでは割愛させて頂きます。)
次に仏殿の横にある「選仏場」(センブツジョウ:僧侶の座禅道場)と隣りの「居士林」(コジリン:一般の方が座禅を体験出来るところ)についても詳しい説明をして頂きました。
次に「方丈」(ホウジョウ:昔は僧侶の住居、今は法事等の会場)の前に植えてある“柏槇”(ビャクシン:無学祖元が植えたと言われる樹齢700年以上)を見てから、その横の一角にある“百観音霊場”に行きました。たくさんの石の観音像が並んでました。何でも“西国33観音霊場”と“坂東33観音霊場”と“秩父34観音霊場”の合計100カ所の霊場を訪れたことになるとのこと。少し後ろめたさを感じつつも皆さん有難く通り抜けしました。
「方丈」の横にある「妙香池」は、鎌倉時代の有名な高僧であるとともに作庭家でもある夢窓疎石(ムソウソセキ)が造ったと言われているそうで、紅葉が素晴らしくここでも集合写真を撮りました。(夢窓疎石につきましては、昨年11月末のハイキングの実施報告記事の「瑞泉寺」でも紹介していますので閲覧願います。)
最後に円覚寺の塔頭(タッチュウ:本寺の境内にある小寺)である「佛日庵」(ブツニチアン)に拝観料100円を払って入りました。北条時宗が亡くなり開基廟として建てられたもので子供の貞時・孫の高時も安置されているとのことでした。開基廟の前にある緋毛氈の長椅子に座りながら、中村さんより川端康成の「千羽鶴」に登場する茶室“烟足軒”(エンソクケン)や葉書の由来となった“多羅葉”(タラヨウ:葉の裏に鉄筆で文字が書ける)の木等興味深いお話をして頂きました。
なお、「佛日庵」の奥にある鎌倉で唯一の国宝建造物である円覚寺の「舎利殿」は、拝観制限があり正月三が日と五月の連休と十一月の文化の日前後の「宝物風入れ」の時しか一般公開されないとのことでした。
次の「東慶寺」(拝観料無料)は、円覚寺の目の前の線路と平行に走る道路を挟んだ真向かいにありました。参道に続く階段下で中村さんより「東慶寺は北条時宗の子供の貞時が時宗夫人でもある覚山尼(カクサンニ)を開山として1285年に創建した尼寺であるが、江戸時代には幕府公認の“縁切寺(駆け込み寺)”として有名であった。」との説明があり、更に駆け込みがあった時の対応についても詳しい説明を頂きました。特に役人が夫婦本人と両親と長屋の大家にも事情聴取した上で離縁状に署名させたことや寺で預かって修行を受けるにもお金がかかったこと等皆さん興味津々でした。
階段を上り本堂前から墓苑への道の紅葉が見事でここでも集合写真を撮りました。墓苑には南北朝時代の後醍醐天皇の皇女である用堂尼や江戸時代初めの豊臣秀頼の娘の天秀尼等有名な住持の墓を案内して頂き、それぞれの逸話も面白く説明して頂きました。
以上で北鎌倉の紅葉狩りは終了し、北鎌倉駅で一旦解散しましたが、希望者には鎌倉駅の電車で移動して頂き、駅前の「仕立屋」での昼食会にご案内しました。
4テーブルに分かれましたが、皆さん所属グループを越えてのお話に盛り上がっていたようでした。
今回も中村さんには、一般的なガイドさんの説明を超えた興味深く面白いお話をして頂き、皆さん大満足でした。本当に有難うございました。
次回、12月企画は「亀戸中央公園散策(ガイド付きのサザンカ鑑賞)と忘年会」です。ご案内の通り既に申込を締め切っていますが、またHPで実施結果報告させて頂きますので楽しみにお待ちください。
【 ハイキング同好会世話役 薮内 滋 記 】
また鎌倉ね!と家族に言われるように毎年訪れている紅葉の鎌倉ですが、アジサイの季節を含め、由緒あるお寺をガイドさんの説明を受け訪れる度に、日本の長い歴史を新たに思い起こし、今につながっている幸せを毎回実感しております。
散策後の昼食会もいつもながら盛り上がり(笑顔の拡大写真が素晴らしい!)皆さんと楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ガイド役の中村会長、世話役の薮内様お世話いただき有難うございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
ハイキング同好会の皆さま
HPにて、青空の下での「北鎌倉の紅葉狩り」と「皆さんの楽しそうな笑顔」を拝見いたしております。千代田G会長の中村烈ガイドさんの興味深いお話しと、歴史ある塔頭の見事さを堪能されたことでしょう。
中村会長、本当に有難うございました。
ハイキング同好会・北鎌倉紅葉狩り参加の皆さま
屈指の観光地北鎌倉のハイキング、お疲れ様でした!
北鎌倉駅をおりるとすぐ「円覚寺」なのですね。フォトスポットは、紅葉とお顔が映え、どの写真も綺麗です、何度も見てしまいます。
春の「報国寺の竹林」、秋紅葉の「円覚寺」今回も素敵な旅ガイドに誘われてしまいました。
「東慶寺」さんは、縁切寺♪をつい口ずさみ、今も若い女性に人気と聞いています。
ハイキング同好会世話役 薮内 滋 様
明後日は(12/14)都内有数のサザンカの名所と忘年会 ! お忙しいー、ですが楽しみですね。
「サザンカ」と「ちゃんこ霧島」盛会をお祈りいたします。
中富 洋子(石川)
石川県支部
中富副委員長(HP担当)様
いつも暖かいコメントを有難うございます。
東慶寺ですぐにグレープ(さだまさし)の「縁切寺」♪が出てくるとはさすがの鎌倉通ですね。恥ずかしながら、私はガイド役の中村さんが東慶寺のガイドの冒頭にこの曲を歌いだされて初めて知りました。(^^;)
ところで、私も本部喜楽会HPの石川県支部さんの紹介ページで、「第4回ふるさと再発見同好会」の11月20日の「那谷(ナタ)寺」のガイドさん付“紅葉狩り”の記事と皆さんの笑顔が写った写真を楽しく閲覧させて頂きました。
ミュシュランのガイドブックに紹介されたお寺とのこと、写真を見ただけでその規模の大きさと石川県有数の紅葉の名所であることが分かりました。
素晴らしい紅葉と奇岩を鑑賞してからの「那谷寺うどん」も良いですね~。
これからも、ふるさと再発見同好会さんの「参加者リボン」をたくさん集めた方が今後も増えて行くことをお祈りしています。
又、東京都支部の皆さんにも素晴らしい本部喜楽会HPの石川県支部さんの紹介ページを閲覧するように様々な機会でPRさせて頂きます。
薮内