マナビ塾:6月27日(金)、自分流「大人の休日俱楽部パス」の活用術について学びました。

2025年度のマナビ塾のトップバッターとして6月27日に田崎光雄講師にご登壇頂きました。

田崎講師は2010年にご定年60歳になられたのをきっかけに、JR東日本の有料会員制サービス「大人の休日倶楽部」の「同ミドル」(年齢条件:50歳~64歳/年会費2,624円)に入会され、その後、65歳から「同ジパング」(年齢条件:65歳以上/年会費4,364円)に加入されているそうです。

サービス内容は、JR東日本線・JR北海道線のエリア内で「片道・往復・連続201キロ以上利用」と言う距離条件を満たすと、キップが、「ミドル」会員は何回でも5%割引に、「ジパング」会員は何回でも30%割引になるそうです。(なお、「ジパング」会員は、年20回までの制限はありますが、更に日本全国のJR線のキップが20%割引[1~3回目]・30%割引[4~20回目]の特典もあるとのこと)

但し、今回の講義は、上述の割引サービスのお話ではなくて、「大人の休日倶楽部」の会員限定で発売されている「大人の休日倶楽部パス」を活用してご自分がどのように楽しんでいるかをご紹介頂けるとのことであります。

と言う事前の告知の効果か、喜楽会員に旅行好きの方々が多いようで25名もの受講者にお集まり頂きました。

[1]大人の休日倶楽部パスとは?

まず最初に「大人の休日倶楽部パス」(以下”大人パス”と略)とは何なのか、ご説明頂きました。

・ア)JR東日本・JR北海道エリア内5日間乗り放題:27,740円、イ)JR東日本エリア内5日間乗り放題:19,800円、ウ)北海道エリア内5日間乗り放題:19,070円の三種類がある。(「えきねっと」で購入すると更に1,000円安くなる)

・”大人パス”の利用可能期間は、毎年①6月下旬~7月初旬、②11月下旬~12月初旬、③1月中旬~1月末の3回があり、発売期間は各利用開始日の1か月前から利用日の前日までとなっている。(利用日当日の購入は不可)

・5日間の有効期間の普通車(新幹線・特急含む)は乗り放題で普通車の指定席も6回分まで利用可。

・かなりお得な交通費となる。東京ー新函館北斗の例をあげれば、同区間の通常の往復料金が45,020円のところ、30%割引の「ジパング」で31,500円、「大人パス」27,740円となる。

・よって、4~5日間の連続旅行を自分流にスケジュールの組み立てが可能。1か所集中でも、分散周遊でも、遠方(宿泊)と近場(日帰り)の組み合わせでもOK!

[2]15年間の旅行先ベスト5とその理由

次に講師が”大人パス”を利用して旅行した行き先ベスト5のご紹介とその理由についてお話がありました。(車旅・ツアー4回分が含まれる)

・1位 北海道 60回(うち函館54回)、2位 福島県 44回(うち会津若松 36回)、3 位 青森県 21回(うち青森市 8回)、4 位 千葉県 14回(外房中心)、5位 長野県 13回(上田市3回)、その他を含め延べ合計185回

・1位の北海道は、出身が函館で郷里の自然探求(鹿部町の里山作りを含む)と親せき・友人の集い参加のため、2位の福島県は先祖が会津出身でそのルーツを探求したいためと息子が住んでいて孫に会いに行くため、3位の青森県は母親が津軽出身でそのルーツを探求したいためと縄文時代の遺跡に興味を持ったため。

⇒回数の多さに私たちは口をアングリ。なんと15年間で平均すると年12回は”大人パス”を使って旅をしているということになりましょうか。近年の”大人パス”は五日間乗り放題ですから、ざっと計算しても年に12回×5日間=60日旅行されていることになります。

[3]”大人パス”の活用で「つながる・ひろがる・まわる・知る」を楽しむ

驚く私たちになんのその田崎講師の自分流の”大人パス”活用術のお話が配布された資料と地図や回覧資料をもとに15年にわたるその足跡として続いてまいります。

・最初の”大人パス”(当時は3日連続だった)利用は、2011年の下北半島中心の旅行で、同半島の先端にある下風呂(シモフロ)温泉から津軽海峡を挟んで対岸に見えた函館市の恵山(エサン)の景色は今でも鮮明に覚えている。

・この下北半島の旅行をキッカケに井上靖著「海峡」(下風呂温泉の旅館で執筆し、作品の舞台にもなっている)と水上勉著「飢餓海峡」(仏ヶ浦が舞台に出てくる)を読むことになったが、旅の中で実際に足を踏んできた地名は、小説をより深く、より近く感じるようになった。

・こうした旅行をキッカケとした興味の広がりの例としては、津軽・八戸・大湊あたりを旅行した時に演歌の「風雪ながれ旅」が頭に浮かび、歌詞のモデルになった津軽三味線奏者の髙橋竹山に興味を持ち自伝を読んでみるとともに、歌手の北島三郎にも興味を持ち出身地が函館近くの知内(シリウチ)町であることを調べ、同町を訪れるとともに知内温泉(北海道最古の温泉)にも入って来た。

⇒講師が、「破れ単衣に三味線だけば、・・・」と演歌の一節を歌って下さったことで、私たちも改めて旅行と演歌の繋がりが理解出来ました。

・訪れた地域の地産の食材を味わうことも旅行の大きな楽しみになっている。例えば、下北半島ではクロマグロはもちろんのこと海峡サーモンやアンコー(茨城県も有名だが下北の方が漁場が近く新鮮)が楽しめる。函館の真昆布は、肉厚で高級昆布として評価され大阪船場の「小倉屋山本」のえびすめに使われているが、それが同社をモデルとした山崎豊子の「暖簾」を読むキッカケになった。

⇒講義の中間の休憩時間に講師が持参頂いた会津柳津(ヤナイヅ)の銘菓「あわまんじゅう」が配られました。皆さんその上品な美味しさに感激しました。

[4]15年間の旅三昧で気づいたこと

最後のまとめとして15年間の旅三昧で気づいたことを6点お話いただきましたのでご披露させていただきます。

(1)そこには一つ一つ原点(潮流)があった:好きな食べ物(味覚)、好きな風景(山・川・海)、温泉、風土、歌

(2)自分旅は、少年時代の自然の遊びの大人版:自分風の冒険・発見・発掘、自然の味覚、自由な発想・活発な行動力

(3)自然と文明のバランスの重要性:人間は自然の一部として生きているが一方で文明を作り出している。この二つが両立した心地よいバランスを旅行が調整してくれている

(4)自分旅では時間が深まり、色がついている?:心のままに楽しく深く旅をするからか、自然の色が染みいっている

(5)自分旅の良き思い出は、晩年のすごい宝物・財産:「こころ旅」として残る

(6)行けても行けなくても「行きたいところ」は貯めておくだけでも楽しい:旅行先予定台帳にメモしておこう

⇒田崎講師のパス旅は、長万部の二股ラジウム温泉、田子町ガーリックセンターのにんにくフルコース、遠野等これからも続くようです。

 

7ページもの15年間の振り返り資料及び訪れた旅行先をマーカーで印をつけた地図までご用意頂き有難うございました。更には「あわまんじゅう」までお配り頂き恐縮しております。

今回の講義を通じて改めて「大人の休日倶楽部」の会員になろうと思った方も多かったのではないでしょうか。我々もこれからの晩春、豊かでありたいと思っております。

 

次回は 7月25日(金) 13:30~「読み手と聞き手の心がつながる朗読」を長谷川知子氏を講師に迎えて開催いたします。どうぞ皆さま楽しみにお申込みをお待ちしております。

【 マナビ塾世話役 栗原麗子 記 】

マナビ塾:6月27日(金)、自分流「大人の休日俱楽部パス」の活用術について学びました。” に対して3件のコメントがあります。

  1. 村尾晶子 より:

    田崎様
    自分流「大人の休日俱楽部パス」の楽しみ方のお話を有難うございました。とても興味深く、ワクワクしながら聞かせて頂きました。また改めて頂いた資料と地図を見直し、旅する気分に浸っております。
    実は15年ほど前に「大人の休日倶楽部ジバング」に加入しましたが、一人で旅するよりやはりお友達と一緒にと思ったのでしょうか、一度も使うことなく止めてしまいました。
    田崎様の75歳からの仕上げ旅を楽しむ!これに尽きると思います。私ももう一度「大人の休日倶楽部ジバング」に加入し、先ずは関東圏近隣から、まだ行ったことのない秋田、青森まで旅が出来たらと思っています。
    「あわまんじゅう」美味しかったです、有難うございました。

  2. 山田朱実子 より:

    栗原様
    田崎さんとは日本橋支社と新宿支社でご一緒にお仕事をさせて頂き、そのご縁で今回のマナビ塾の講師候補としてご推薦させて頂きましたが、推薦者としまして今回の記事は、田崎さんの純朴な性格が滲み出ていて大変感動しました。
    本当に有り難うございました。
    マナビ塾当日の写真撮影に更にHP用に写真加工して頂いた薮内さんにも感謝申し上げます。

  3. 湯江 裕美子 より:

    大人の休日倶楽部には、長年加入しています。
    第二の故郷の北九州市 子どもの頃の故郷 大阪市内他 姫路城 京都他 何十回も旅行しました。
    30%引きは、とてもたすかりました。
    90才超になり 現在は、毎年年会費だけ払っていますが、支払いは、viewカードで、 
    又コーヒーをベックスで飲み 思い出にふけり 楽しんでいます。

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