ハイキング同好会:7月30日(水)「(防災)地下神殿」見学に行って来ました。

7月30日(水)東武アーバンパークラインの南桜井駅に11時半頃から参加者が次々にお集まり頂き、北口のバス停前のコンビニのイートインコーナーは、ランチを取る方で満席になりました。

集合時間の12時20分には、遅刻連絡のあった1名を除く参加申込者27名が揃いました。このお蔭で12時42分発のコミュニティバス(やや小型)にぎゅうぎゅう詰めながら全員乗り込むことが出来て、「龍Q館」に予定の12時50分に無事到着しました。

遅刻された方も春日部駅からタクシーで「龍Q館」までお越し頂き、合流出来ました。

「龍Q館」到着後、本来は2階の展示室見学からスタートする予定でしたが、13時からの地下神殿見学会を予約されていた団体が遅れた為、急きょ14時からの我々が繰り上げとなり、直ちに1階のロビーに集まって頂いて、地下神殿見学会の事前説明から始まることになりました。

我々と10名程度の個人の参加者を対象に見学会担当のコンシェルジュより「首都圏外郭放水路」の大きなパネルの前で①放水路が建造された理由(中川・綾瀬川流域が利根川と荒川に挟まれ水が溜まりやすい地形であった為)や②放水路の仕組み(4つの中小河川の水を取込む「立坑」と5つの立坑をつなぐ「トンネル」と水勢を弱める「調圧水槽」と江戸川に水を吐き出す「ポンプ」が基本構造)や③治水効果(令和元年の台風で浸水戸数を9割(被害額約264億円)軽減等)等について15分程説明頂きました。

事前説明が終わると「龍Q館」から約200m離れた「地下神殿」の入り口まで歩き、小さな入り口から116段の階段をゆっくりと地下約22mまで降りました。すると明らかに気温が徐々に下がって来るのが分かりました。(後で最下層は地上より20℃以上低い16℃であったことが判明)

「地下調圧水槽」は、長さ177mで幅78mの巨大水槽に高さ18mの太い柱が59本林立しており、その光景はまさに地下にそびえる「神殿」そのものでした。皆さんがその造形美に感動されたご様子でした。

コンシェルジュの説明では、水槽に水を貯めると泥が沈殿する為、天井の専用口からクレーンでブルトーザーを降ろして泥を撤去しているとのことでしたが、確かに底には泥が僅かに残っていて滑りやすく、見学者はロープの張られた区域内に行動が制約されていました。

20分程の自由行動の中で、皆さんが林立した柱や立坑や階段をバックに写真をたくさん撮られていました。

14時になって再び階段を上がり、地上に出たところで地下神殿見学会としては終了解散となりましたが、我々は引き続き「龍Q館」に戻り、トイレ休憩をはさんで14時10分から2階の展示室見学に参加しました。

展示室担当のナビゲーターの案内で最初にシアター室で動画を見ました。地元の「火伏の龍」伝説と「AQUA(水)」にちなんで「龍Q館」と名前が付いたことや荒ぶる龍(=洪水)が放水路を通って鎮まって行くアニメは中々良く出来ていて分かりやすかったように思いました。

次に排水を担う巨大ポンプが「調圧水槽」から水を汲み上げ江戸川に放流する仕組みを模型で解説してもらった上で、放水路施設全体を集中監視する中央操作室の役割や春日部市の地図で放水路と河川の位置を解説してもらいました。

展示室の見学が終わり、「龍Q館」前から15時35分発のコミュニティバスに乗って、15時50分に南桜井駅北口に到着して予定通り駅前で解散しました。

なお、希望者24名の方々には徒歩4分のイタリアン「快斗」にご案内し、懇親を深めて頂きました。2500円のコースでしたが思っていた以上に量があり、ピザも美味しく皆さんの評判がよく世話役としてほっとしました。

8月企画は、既にHPに掲載している通り、東京駅丸の内北口前にあるJPタワー内の「インターメディアテク」見学となります。懇親会場予約の関係で申込締切りを8月10日(日)としており、27名のお申込み(内24名が懇親会参加希望)を頂きましたが、見学のみであれば8月15日(金)まで申込を受付けますのでお知り合いの幹事経由でお申込み願います。

【 ハイキング同好会世話役 薮内 滋 記 】

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ハイキング同好会:7月30日(水)「(防災)地下神殿」見学に行って来ました。” に対して7件のコメントがあります。

  1. 成澤節子 より:

    素晴らしき神殿でした 心が静まり 別世界に居るしめやかな 空間に 心地好さを 全身に感じ 身も心も  しっとりと包まれた空間に居られた 神秘の世界でした 深く心に刻まれたように思いました 神殿 まさにそのものでした よき体験でした 
    ありがとうございました

  2. 野伏澄江 より:

    南桜井駅迄遠かつたですが団体行動ならではの楽しさで疲れも無く[地下神殿]見学は貴重な体験になりました。
    116階段も難なく22m下に降りると
    感動❗太い柱(59本)に弱い光が!何と神秘的!反面立って居る位置に水はありませんでしたが満タンになつた時を想像もしてみました。素晴らしい企画でした。記念の写真も撮つて頂き有難いです。何時もの事ながら薮内様の細かな説明文章で再度学べる事に感謝もうしあげます。
    成田代表、御世話役の薮内さま、幹事の皆様御世話になりました。

  3. 村尾晶子 より:

    「龍Q館」1階ロビーで地下神殿見学会の説明を受け、200m離れた「地下神殿」の坑道のような入り口まで歩き116段の階段を地下約22mまで降りました。当日は蒸し暑かったのですが、階段を一段一段降りるごとに冷気に包まれ、「地下調圧水槽」神殿に降り立った時は羽織るものがあっても良いくらいの温度になりました。そのスケール、柱の大きさに驚きと感動で胸がいっぱいでした。

    最近の大雨による河川の氾濫や土砂災害など各地で被害が発生しています。まさに「地下調圧水槽」地下神殿の出番です。事前に首都圏外郭放水路のメカニズム等を学習できた事はとても勉強になりました。
    薮内様始めお世話いただいた方々ありがとうございました。

  4. 榎本淳子 より:

    南桜井駅、はじめての駅でした。地域バスにゆられながら当日の目的地「龍Q館」中にはいれば大きなパネルがあり、まずは細かい説明、また、パンフレットで実際の水のながれなど動画もみられて臨場感たっぷりでした。
    また、地下までの建物は少し離れてましたが、中に降りるのに狭い螺旋階段のようなところ。116段は足元注意しながらおりましたが、だんだんと地下に近づくとひんやりと寒さが。
    冬場はどーなのかな?なんて考えましたが(笑)
    その立抗の高さや、水があのあたりまで?なんて見上げて迫力に圧倒されました。土砂をブルドーザーを降ろして洗ってるとか?驚きの連続に感動しました。
    また、今回ははじめての懇親会に参加させていただき、とても美味しく楽しい語らいの時間になりました。有り難うございました(^.^)
    藪内さんはじめ、御世話役のかたたち、本当にお世話になり有り難うございましたm(__)m

  5. 中富 洋子 より:

    ハイキング同好会「防災地下神殿」を見学された皆さま

    真夏の社会見学お疲れ様でした!地下神殿があることは知っていましたが、それが世界最大規模の
    洪水防御施設であることは存じませんでした。
    今回の記事コメントで、このインフラは近年の予想を上回る記録的短時間大雨に対応して、減災に繋げている事が分かりました。

    集合写真に116段の昇降階段が写っていますが、足がすくみそう !
    地下の神殿でヒンヤリが伝わります。
    HP地下神殿で検索すると、朱書きで天候次第で見学会を中止と出て来ました。
    週間天気が良く幸いでした。春日部のクレヨンしんちゃんにもニッコリです。

    ハイキング同好会世話役 薮内 滋 様

    貴重な体験投稿記事コメント何度も閲覧いたしました。
    昔も今も治水は生活に直結します。いたるところで豪雨があり
    秋の収穫が気掛かりです。

    石川県支部 中富 洋子

  6. 金子恵 より:

    当日はカムチャツカ地震の津波があり、一部電車の運休やダイヤが乱れ、皆で無事にコミュニティバスに乗れるかどうか心配でした。
    というのも、今回お世話役として薮内さんの下見をご一緒させて頂いた際、行程を調べるうちにタクシーはほぼ呼べない駅であることが分かり、そうなると炎天下を40分程歩くことになっていたからです。
    コミュニティバスは地元の方々の脚ともなっており、夏休みで龍Q館に向かう家族連れも多いと聞き皆で乗れるかと不安な中、皆で早めに並ぶことができ、ぎゅうぎゅうでしたが他のお客さん共全員乗車出来、ひと安心でした。
    又、当初は、展示室でのビデオ鑑賞とナビゲーターによる説明を受けた後にツアーの予定でしたが、後の団体の貸切りバスが遅れる為、ツアーの順番が繰り上げとなったことも想定外で、帰りのバス時刻まで時間が空きましたが、皆さんのご協力で難なく時間を過ごせ駅まで無事に戻れてよかったです。
    今回初めて幹事として下見を体験し、企画・下見の重要性を認識しました。
    今後も薮内さんはじめ、幹事方が企画・下見に頑張られていますので、皆さん奮ってのご参加をよろしくお願いします。

  7. 薮内 滋 より:

    石川県支部 中富副委員長様

    いつもご丁寧なコメント有難うございます。
    私も昨年8月のマナビ塾で當麻講師のお話しで初めて春日部に世界最大級の地下放水路があることを知りました。外国の視察団が沢山訪れているとのことで誇らしく思いました。
    さて、本部喜楽会HPの石川県支部さんの紹介ページを見させて頂きました。
    冒頭の「石崎奉燈祭り」の写真を見て嬉しく思いました。漁師町の男衆の担ぐ奉燈が町を練歩く様子に復興への強い思いを感じました。
    また、10月に地区別(所在地・加南・能登)にランチ懇親会を開催されるとのこと素晴らしいことだと思います。それぞれの地区からの報告記事の投稿を楽しみにしております。
    東京都支部事務局 薮内

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